こんにちは 年間1000人のお客様を担当している現役美容師 あひる(@haircare_blog)です。
- マツエクをやっているけど美容師免許を持っていない
- これからマツエクに取り組みたいけどどうしたらいい?
- なぜマツエクに美容師免許が必要なの?
このようなお悩みをお持ちの方にこちらの記事をご用意いたしました。
結論から言うとまつ毛エクステ(以下:マツエク)を行うには美容師免許の取得が必須です。
以前は無資格で行うことができましたが、現在は無資格で営業しているサロンは取締りの対象となります。
この記事では、それに至るまでの経緯と現在無資格でこれからマツエクを仕事としていく方へのアドバイスをお伝えしていきます。
Contents
なぜマツエクに美容師免許が必須となったのか?
マツエクの仕事にはもともと資格は必要ありませんでした。
そのためマツエクサロンや自宅サロンが急増し、中には趣味の延長で行なっているケースも多くありました。
そのような現状からマツエクによるトラブルが急増しました。
- まぶたの腫れやかゆみ
- 目からの出血
- まつげの脱毛
もともと目元への施術はリスクが高いものです。
正しい知識を持った人がマツエクの施術を行い事故がなくなるように2008年から厚生労働省によって美容師免許の取得が義務づけられました。
美容師免許を持たないままマツエクを行うリスク
無免許でマツエクの仕事を行うと次のようなリスクを背負うことになります。
- 営業停止命令を受ける
- 悪質な場合逮捕された実例もある
- 訴訟に発展するケースがある
順番に解説していきます。
営業停止命令を受ける
無免許でマツエクの仕事を行なっていることがバレると営業停止命令を受けてしまいます。
バレることはない、知り合いだけならと思う方もいらっしゃるかもしれませんが意外とバレてしまいます。
例えば事故やかぶれなどが起こった場合には事実調査が行われるケースがあります。
この時に無免許であることは確実にわかってしまい、その時点で営業停止処分を受けてしまいます。
悪質な場合は逮捕されることも
営業停止処分を無視して施術を行なった場合は美容師法違反により罰金が課せられます。
また被害者が被害を訴えることで業務上過失傷害罪により逮捕された実例があります。
材料費を含めて1円でもお金を受け取っている場合、または無料でも複数回マツエクの施術を繰り返した場合は仕事をしているとみなされ処罰の対応に当たります。
訴訟に発展するケースがある
事態の大きさにもよりますが被害者に訴訟を起こされた場合に無免許での施術の場合は100%負けてしまいます。
マツエクは目に近い部分での施術を行うために万が一失明などのトラブルに繋がれば、多額の損害賠償請求を受けることになります。
もちろん過失は施術者にあるために保険などを使用することはできずに全額実費などの対応が必要になります。
そうならないためにも無免許でマツエクの施術を行うことにはお勧めできません。
マツエクを学びながら美容師免許を取得する方法
美容師免許の取得には2つのパターンがあります。
- 2年間専門学校に通う
- 3年間通信教育にて単位を取得していく
既にマツエクの仕事をされている方、もしくは卒業後はマツエク以外の就職の選択のない方の場合は圧倒的に2の選択がおすすめです。
通学制の場合と通信教育の違い
通学制の場合の授業時間は1400時間、通信制の場合の授業時間は300(600)時間と大きな差があります。
通信制の場合は3年間での消化になるために、1年間での通学時間は100(200)時間となります。
※()内はサロン従事者以外のケースです。既にマツエクサロンに在籍している場合は授業の時間が半分に免除されます。
100時間といえば夏休み期間や春休み期間の学校が長期休暇のタイミングに1週間〜2週間程度通うイメージです。
時間を有効に使える
あとは定期的に送られてくる課題をクリアすれば良いので、これ以外の時間は働くこともできますしマツエクを勉強することもできます。
理美容師試験研修センターに確認したところ、この期間はお金をもらってマツエクを行うのはNG、お金を頂かずにマツエクを行うことはOKという回答をいただきました。
マツエクのスクールに通いながら仕事を行い貯金を作っておけば免許取得後にはすぐに開業を行うこと可能です。
反対に通学制を選択した場合には高校生のような授業スケジュールに放課後や休みの日は試験やコンテストの備えが必要になります。
主に美容師の勉強を行うことに重きを置いているのでアイリストを目指す方の場合はメリットが少なくなってしまいます。
マツエクの仕事に就きたいけど美容師やネイルなども気になりという方には通学制もおすすめです。
マツエクを仕事とするのであれば美容師免許を取得しよう
現在マツエクの仕事についていて無資格の方、今後マツエクの仕事に就きたいと思っている方は確実に美容師免許の取得をお勧めします。
資格を取得していないままにマツエクの仕事を行うことはリスクが大きすぎます。
それどころか一瞬にして仕事を失い、大きな損害賠償を背負う可能性があるということを忘れないでください。